子どもが絵本好きなので、日々絵本を読む機会には事欠かない。しかも子どもには甘々なので、無限に絵本を買ってしまう。
絵本を読むことは、ごはんを食べたり散歩に行ったりするように日常になっていて、それは子どもがいろんなことを知るための行為というだけでなく、親子のコミュニケーション機会でもある。
不思議なもので、子どもの頃は何かを学びたいという欲求がさほど強くなかった気がするが、歳を重ねるほど「あれが知りたい」「これを学んでおけばよかった」と思うことが多い。
絵本には、楽しみながら、やさしく、知らなかったことを学べる要素がたくさんあって、子どもに読み聞かせをしながら初めて知るという体験もままある。
絵本には「○歳向け絵本」という感じで、絵本を読む目安の年齢が書かれていることがあるが、意外とイラストを気に入れば、ストーリーを読むでなくイラスト単体を指して「カメさんとうさぎさんが走ってるね」といった感じで、その時の子どもの成長に合わせた読み方もできる。
そういうわけで、書かれている通りに読むには少し早いのだけど、子どもと絵本を読みながら自分も学べるような絵本の付き合い方を、今年はもっとしたいと思う。
すでに購入済みのものでその筆頭なのが、テーブルマナーの絵本。
うちの母は子育てにおいて躾やらマナーやらにうるさかったタイプの人で、食事の際にも「肘をつかない」とか「お箸で小鉢を寄せない」とかよく注意された。
おもしろいのが、和食のマナーについてはそうして口うるさく言われるのだけど、母はカジュアルにフランス料理を食べるような時代に育っていないので、和食以外のマナーについてはあまり知らず、一緒にフレンチを食べに行った時にパンをそのまま齧りだして、びっくりしつつ面白く思ったことがある。
母も自分の親に教えてもらったことを私に教えていたのだと思うけど、何事も我流でやっているとそういう漏れがあると思うので、自分の方でも子どもに教える前に学んでおいて、また子どもが育ってからおいおい一緒にも学ぶということをしたい。
他に興味があるのが、散歩などで見かける草花や木の名前。
姿形は知っているのに、私の方で知識がないばかりに「雑草」として括られてしまっている野の草花たちの名前を、子どもと一緒に知っていけるとすてきだと思う。
こういう「知らないといけないというわけではないこと」を知っているということが、長い人生のうちの一面を豊かにする要素なのではないかと、大人になってしみじみ思う。
最近子どもが数を数えだして、しきりに「いーち、にー、さーん......」とやっている。
数については数字の数え方だけでなく単位であったり、物によって数え方の違うものがあったりするので、こちらについても読み聞かせることで自然と身につけつつ、私の方でも再発見が多いのではないかと考えている。
子どもの頃にもっと自然科学に親しむ機会があったらなぁと大人になって思うことが多いので、天気についての絵本にも興味がある。
朝、ラジオニュースを聞いているんだけど、天気予報が必ず流れてくる。
天気というのは暮らしの中でも身近な存在で、そういう身近な現象から興味を持っていろんな方面に興味を広げるのに、天気というのはよいテーマなのではないかと思う。
日本語タイトル「ほら、ここにいるよ」という絵本は、台湾で働いていた友人に土産として絵本をねだった時に買ってもらった本で、宇宙や地球、海、生き物、多様な人々などのイラストが書かれている。お土産でもらったほうのタイトルは「HERE WE ARE」。
文字も少しあるんだけど、手元にあるのが台湾土産の本なので、日本語ではなく中国語で書かれている。
ロズウェルおじさんこと@snmsts さんに台湾土産のステキ絵本を強請(いただい)た!
— ミネコ (@meymao) 2019年11月8日
言葉全然わかんないけど「我々が生きている地球」の絵本っぽい📘 pic.twitter.com/FruXmv1W3n
こういう感じで、宇宙とか地球とか世界とか、色んなことやものやひとがいることを感じたり、絵本を通じて触れたりする機会を親子で増やしたい。
知育系では国旗を覚えるのが人気っぽい*1けど、個人的には国旗カードをひたすらやっていくのにあんまり面白みを感じないので、国旗と国名を記憶するみたいなのではなくて、その国の文化や暮らしや歴史に触れる入り口みたいな角度で一緒に世界を広げたい。
書いてみて、今年一年でやるには少し欲張りすぎな気もしたけど、子の知らぬところで母も絵本から一緒に学んで楽しみたいと思っている今日このごろです。
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