本トのこと。

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緊急事態宣言の前夜に

日常の話をもっと書いておこうと思った。私には書き続けているブログがある。もっと気軽に書いてもいいのではないかと思いつつ、しかしどこかで「ちゃんと」書こうとしてしまう自分がいる。

新型コロナウイルスの感染が拡大しており、ちょうど緊急事態宣言が出るという話である。「 緊急事態宣言の前夜に」というタイトルでブログを書くのはどうだろうとふと思った。1月7日のことである。

結局、緊急事態宣言の前夜にブログは書かなかった。緊急事態宣言が出ようが出まいが我々は生活をしていて、そこそこ忙しい。

2回目の緊急事態宣言は2021年1月8日に行われたが、私の暮らしは宣言の如何に関わらず、子どもの保育園かスーパーかたまにランチに出る以外は、ありがたいことに完全在宅勤務で働いている。

状況は去年と比べて想像もしていなかったほど悪くなっているが、恐らく私だけでなく他の人にとっても1回目の時ほどの緊張感はなく、何にでも人というのは慣れてしまうのだなと呑気なことを思っている。1回目の緊急事態宣言は2020年4月7日だった。

私は30代で、基礎疾患もなく比較的健康な体を持っている。新型コロナウイルスに感染しても重症化のリスクが特段高い層には合致しないが、だからといってリスクがないわけでは当然なく、仮に私や家族が感染した場合には随分面倒なことになりそうだと常々思いながら、感染対策を徹底している。

夫は日本で数百人しか患者がいないらしいレアな持病があり、1歳の子どももいる。実家の母は糖尿病なので、なにかあっても子を預けるなど頼ることはできないし、そもそも母でなくとも感染症というのは人に頼ることの難しい病気である。

コロナ対策と、夫の体調と、子どもの育児と、夜泣きと、家事と、仕事(フルタイムで勤務している)と、両手いっぱいに色々抱えながら、寒さが追い討ちをかけて疲れを蓄積させていく。

そんな中でも平和なひとときもある。例えば子どもを寝かしつける瞬間で、まだ授乳中なので乳を与えながら子どもがお腹の上で寝入ってしまう時が、なんとも言えず愛おしい時間である。絵本を読む時間や、言葉の分かり始めた子どもとコミュニケーションが取れる瞬間も、幸せな時間である。

5年後の私が今を振り返ったら、どう今を見るだろうかといった想像をよくする。10年後でも50年後でもいいのだけど。おそらく今は、歴史の教科書で見た太平洋戦争時の暮らしだとか、東日本大震災の時だとか、そういう歴史の一コマの中のごく片隅にある人々の日々の営みみたいな、非日常の中の日常にいるんだろうと思う。

最近よく救急車の音を聞くような気がする。もしかしたら頻度は変わっていなくて、意識的に聞くことが増えただけなのかもしれない。

このアンバランスな、緊張と愛おしい日常の入り混じる日々を今、生きている。

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