妻視点で読む「ヘルシープログラマ」

プログラマ向けの健康本として話題の「ヘルシープログラマ」を読んだので、妻視点での感想を書きます。

プログラマ向けの健康本」をなぜ私が読んだかというと、日頃まったく運動しないのを心配した知人に「The Healthy Programmer」(原著)を読むよう勧められ読んだ夫が、それを元にブログに書いたところ、訳本の翻訳者である玉川竜司さんが訳本を御恵贈くださったため、英語のできない妻(つまり私)も読めるようになり、今に至ります。

 

内容について

この本はタイトルのとおり、プログラマ向けに、コードを書き続けるために健康になろうというスタンスで書かれた本です。「対象とする読者」の欄にも「特に座り続けているプログラマに向けて書かれています」とあります。

そのためか、健康のために勧められることも「散歩をする」「同じ姿勢を20分以上続けない」「日光に当たる」など、すぐに出来るかんたんなことです。

ただこうして読むと、逆を言えばこんな「かんたん」に見えることに気を遣いましょうと書かれるほど、プログラマは動かないということでもあります。

この本は、同じ姿勢を続けることや、日光に当たらないこと、動かないことに関しての弊害が、多くの研究結果を根拠に書かれているため、説得力があり、そして妻としては心配にもなります。

無自覚に夫が身を置いている環境について、妻が知っていて悪いことはないでしょう。

 

妻が読む利点

上記のように、無自覚に「同じ姿勢を続け・運動せず・日光にも当たらない」生活をしているプログラマの夫を持つひとであれば、本書を読むことで、夫がより健康(を害さず)に、調子よく、仕事やプライベートの時間を過ごせるサポートができるはずです。

この本で勧められていること、つまり「散歩」「同じ姿勢を20分以上続けない」「日光に当たる」といったことは、家庭でも気をつけることができる事項です。

「ヘルシープログラマ」を読んでいて最も印象的だったのが、繰り返し、散歩や運動などを行うときに、一人ではなく仲間をみつけること(チームを組む、周囲を巻き込むなど)を勧めていたことです。

他のことにも言えますが、一人でやれば継続がむずかしく、また仲間がいればたのしく行えます。継続するため・たのしむために、周囲のひとと一緒になってやるほうが、一人でやるよりヘルシーになるための道に近づけます。

ただでさえ不摂生に無自覚であれば、自発的に、継続的に、これらを行うことは(一見かんたんそうに見えますが得てして)なかなか困難であることは想像に難くないです。

ちょっとした運動を習慣化するためのパートナーとして、妻は最適な相棒のひとりです。

この本を読んで、うちでは「金曜の夜には、一緒に20分ほど歩くが安いスーパー*1に散歩しつつ買い物にいく」や、「面倒くさがらず、週末は極力明るい時間帯からデートに出歩く」などを意識しています。(夫だけでなく、私も出不精で、デスクワークで、運動不足なため、自分のためにも本書に書かれていることを意識的に実践するのが良いのです。)

また、文頭に出てきた夫のブログ記事(以下)でも書いていますが、部屋の造りも意識的に配置換えし、テーブルの椅子、カウンターテーブル、ソファー、エアロバイクなど、家の中でも立ったり座ったり移動したり漕いだりと、動きのある環境を整えました。(夫はリモート勤務で自宅が職場なため、家内の環境を整えるのは、仕事環境の改善に直結する問題なのです。)

 

blog.8arrow.org 

誰が社内環境を作るのか

上に関連して、この本を読んでいて思ったもう一つのことが「この本のメイン読者がプログラマだけだともったいないな」ということでした。

夫と同じく、私もデスクワークで一日中座りっぱなしの生活をしています。

会社でたまにある講習会で、「座りっぱなしは悪いので適度に休憩を取り、手足を伸ばすなどのストレッチをしましょう」といった類の話は聞きますが、そういう話は大体漠然としていますし、そのせいか、それを意識的に習慣化している人はごく少数でしょう。仕事環境自体が基本的に座りっぱなしの造りになっているし、講習会では(当然ではありますが)本で読むほどの内容は話されません。

スタンディングデスクを導入したり、フリーアドレス制で移動しやすい造りなど、いろんな角度から意識的に社内環境を作っている会社もありますが、できるできない・やるやらないの話もあるでしょうし、まだまだ充分でないのが実情だと思います。

家のことなら妻の仕事ひとつで済みますが、会社単位になると、誰がこういった社内環境を作るのか(経営者?人事部?総務部?)私は知りませんが、そういう権限をもつ人たちが漠然とした「ストレッチしたほうがよいですよ」で終わらせずに、意識的に社内環境を整えることで、社員の健康を促進し、パフォーマンスを向上させ、継続的かつ総合的にプログラマ(をはじめそこで働く人たち)をサポートしていけばよいのになぁと思いましたが、まぁこれは余談ですね。

妻ができること

話は戻って妻ができる「夫の健康に関すること」を考えると、正直これまでは、せいぜい日常的に気をつけている「食事」くらいでした。

油や塩分に気をつける、栄養バランスに気をつけるといった類が主で、こちらも運動が好きじゃないもんで、夫婦して動かない。

そこへきて、大掛かりな運動をしなくても、散歩や日光浴といったの程度でも、多くの効果と利点があることを知るだけでも、この本を読んだ価値は充分にあります。

ちなみに、本にはもっと具体的な運動のメニューや、写真つきのエクササイズ案内もあるので、私たちよりも運動に抵抗のないひとであれば、より自分に合った負荷の運動を行うことができます。

そんなわけで、ヘルシープログラマに近づけるように、プログラマだけでなく、その生活(あるいは作業)環境に影響を与えるひとにも、本書が広く読まれるとよいなと思いました。

 

ヘルシープログラマ ―プログラミングを楽しく続けるための健康Hack

ヘルシープログラマ ―プログラミングを楽しく続けるための健康Hack

 

 

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