アメリカ文学散歩

これまでアメリカ文学はそう読んできていないのだけれど、ニューヨークとサンフランシスコを訪れる機会があったので、文学ゆかりの地を巡ってきました。

 

ティファニーで朝食を

トルーマン・カポーティの「ティファニーで朝食を」(原題:Breakfast at Tiffany's)は映画で有名な感はありますが小説の方を先に読んでいて(映画の方も合わせて)好きな作品のうちの一つです。

舞台はニューヨーク。というわけで、五番街にあるティファニーへ。

 

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アメリカに行ってからYouTubeで映画のオープニングシーンを探して観たら、本当に同じ場所なのね。いやまあ当たり前なんだけど、スクリーンの中にいるオードリーと同じ場所にいるなんてなんだか信じられない気分になっちゃって、シビレた。

 


Breakfast at Tiffany's Opening Scene

 

 

ちなみにティファニー内にも入って色々見たのだけど、丁度公開中の「華麗なるギャツビー」の特設コーナがあって、 ティファニーが提供しているジュエリーなどの展示が行われていた。

 

次に訪れたのが作中でホリー・ゴライトリーが訪れる、ニューヨーク市立図書館。誰でも入ることができます。

 

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なんだこの荘厳さは。日本のそれと比較にならない美しさ......圧倒される。

 

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アメリカですごいなーと思ったのは、図書館もだし、美術館や博物館などでも基本的に(フラッシュ焚かなければ)写真撮っていいのね。

 

ライ麦畑でつかまえて

挙げればいくつもあるだろうけどニューヨークが舞台の小説で一番に思い浮かぶのが、J.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」(原題:The Catcher in the Rye)。

今回できるだけ作中の場所を巡るぞという気持ちで、本を持参して滞在中にも再読した。

 

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より大きな地図で

 

まずはホールデンが学校を辞めてペンシーからニューヨークに戻ってきた際に降り立った駅、ペンシルべニア・ステーション。

 

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思ったより大きな駅だった。それもそのはずで調べてみると、マンハッタン三大ターミナルのうちの一つらしい。

 

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それから欠かせないのがセントラルパーク。都会のど真ん中にドーンとあって、大小いくつかの池がある。

 

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池が凍ったときセントラルパークの池にいる家鴨はどこにいってしまうのか、ってタクシー運転手と話すシーンがある。

で、実際たくさんいるのね。人に慣れてるのか、いい子に写真を撮られてくれるなどした。

 

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グランド・セントラル・ステーションでは、ホールデンが荷物を預けて二人のシスターに十ドル寄付するシーンがある。

 

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外観もすごいが中もすごい。

 

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マンハッタン三大ターミナルのうち最も大きな駅らしく、人でごった返していた。ちょうど駅舎生誕百周年らしく100の文字が見える。

 

続いて、セントラルパークの西に位置する、ホールデンも子供の頃よく行ったというアメリカ自然史博物館。課外授業だろうか、学生さんがたくさんいた。

 

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フィービーが住んでいる家は71stで家から五番街が見えるとのことだった。後から気づいたのだけどフリックコレクションの北を入っていく道が丁度E71stで、写真左手に写っている建物あたりがフィービーの家ということになる。(写真右の建物がフリックコレクション)

 

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物語の最後に、フィービーがホールデンに見守られながら乗るセントラルパーク内の回転木馬

  

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焼失を経ているため、作中と同一のものではないようなのだけど、現在のものは1950年からあるもので、その造りや回転時に流れる音楽などは昔ながらのものを感じる。

 

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今回写真を撮るだけで乗らなかったのだけど、後から「あー、やっぱ乗ればよかったなー」と後悔した。(だって子供に混じって乗るの、気が引けるじゃない)

回転木馬に乗るためにまたニューヨークを訪れてもいいなという気がする。次くることがあればきっと冬のクリスマス頃がいいな。

実際歩いてみると、より物語の世界観がリアルになる。アッパーイーストサイドを歩いた際に高校生くらいの集団を見かけたのだけど、「いいとこの坊ちゃんお嬢さん」という雰囲気があった。ここら辺は高級住宅街であって、ホールデンもああいう感じだったのかなぁと想像が膨らんだ。 

ニューヨークは他にもグレート・ギャツビーやムーン・パレスなど巡ろうと思えばいくつもあったのだけど、あまり滞在期間がなかったのでここまで。

 

<John Steinbeck>

ニューヨークの地下鉄で若い黒人男性が本を持っていて、表紙を見るとジョン・スタインベックの本だった。なんかその光景が印象的であちらで同じ本を買った。

 

 

サンフランシスコに移動してモントレー水族館に行ったのだけど、水族館周辺にある町を歩いていると、偶然ジョン・スタインベック蝋人形館を見つけた。

 

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水族館から蝋人形館のある通りがキャナリー・ロウ通りという名前で、スタインベックの小説に由来しているらしい。ジョン・スタインベックはモントレー(サリナス)出身の作家で、町の至る所にスタインベックの文字をみることができた。

 

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銅像もあった。

サリナスには国立スタインベックセンターもあるらしく、サリナスの観光の要の一つになっているらしい。

 

<Jack Kerouac>

サンフランシスコにあるジャック・ケルアック通り。

 

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通りと言っても数十メートル程度の小径で、地面にはいろんな作家の名言みたいなものが書かれている。

 

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 通りの入り口にはビートニクに縁の深いCity Lights Books。

 

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色んな本が置かれており、ビートニクに関する本がかなり充実してた。

 

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<Joseph Conrad>

ジョゼフ・コンラッド広場。

 

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三角形のそう広くない広場で、ベンチが数個あるだけの場所だった。ホームレスの人の憩いの場みたいな感じになってるようで、訪れた日も三人くらいベンチや広場の芝生で寝てた。

 

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ジョセフ・コンラッドはイギリスの作家だしサンフランシスコ関係ないのでは、と思ったら、彼の作品「闇の奥」(原題:Heart of Darkness)が「地獄の黙示録」としてフランシス・フォード・コッポラによって映画化されており、その縁でこの広場が作られたっぽいけど、ちゃんとしたことはよく分からない。

海洋作家らしく、海のすぐそこにある広場で心地よい場所だった。

サンフランシスコにはJapan Town があって、Kinokuniya Book Store(紀伊国屋書店)があるらしいんだけど、疲労困憊で行くことができなかった。

サンフランシスコにはこうした作家に縁のある場所が意外にたくさんあったので、普通の観光と併せて巡ると楽しいのかもしれない。

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