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Fly me to the moon

先日、生まれて初めて皆既月食をみた。

皆既月食の周期を調べるに、どうやら周期に一定の期間があるようなものではないらしいことが分かったが、そこそこ長らく生きてきたのに今回が初めてというのはいささか勿体ない気もする。

とはいえそれまでの月食が、もしかしたら観測条件的に恵まれなかったのかも、と考えることもできる。

今回の月食は、それまで空全体を覆っていた雲が、まるで美しい物語の幕開けを知らせるカーテンのように月食にあわせて引いていった様も含め、条件に恵まれた完璧な皆既月食だった。

普段からこの手のことに高い関心のある二人、には到底思えないが、どちらが言い出したか、鴨川の川縁まで月食を観測しに行った。

夜の鴨川は暗くて読書もできそうにないし、私は月夜に合わせてなにか音楽をかけようと、月に関する曲を探す。

月を題材にした名曲は多い。その中でも私が特に好きなのは「Fly me to the moon」だ。

まるっきし英語なんか苦手だけど、そんな私でさえ、あんな美しい歌詞の歌はなかなか知らない。

 

Poets often use many words to say a simple thing.

(簡単なことを伝えるために、詩人はいろいろな言葉を使う)

It takes thought and time and rhyme to make a poem sing.

(その詩を囁くために、思案し、時間をかけ、音を乗せる)

With music and words I've been playing.

(音楽と言葉を添えて、私はそうしよう)

For you I have written a song

(あなたのために歌を書いたの)

To be sure that you'll know what I'm saying,

(私が何を言いたいのか、わかってくれると信じてる)

I'll translate as I go along.

(進むにつれて、解き明かしていくでしょう)

Fly me to the moon

(私を月へ連れてって)

Let me sing among those stars

(星々の間で歌わせて)

Let me see what spring is like on Jupiter and Mars

(木星や火星の春がどんな様子かを私に見せて)

In other words, hold my hand

(つまりね、、、手をつないで)

In other words, darling kiss me

(つまり、、、キスして)

Fill my heart with song

(歌が私の心を満たす)

Let me sing for ever more

(ずっと、もっと歌わせて)

You are all I long for

(あなただけが私にとって何ものにも代えられない)

All I worship and adore

(あなただけが大切で尊いもの)

In other words, please be true

(つまり、「真実にしてほしい」ってこと)

In other words, I love you

(言い換えると、、、「月が綺麗ですね」)

 

月の方からすればいつだって変わらずそこに在るのに、それを眺め愛でる人間ときたら、いつの世どこの国でも好き勝手その輝きに思いや言葉を寄せ、あれこれせわしいものですね。

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