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エンジニアと仲良くなるために非エンジニアが読むといいかもしれない本7選

しごと

この記事は、Origami Advent Calendar 2016 の1日目の記事です。

 

こんにちは、めいまおです。

年末が近づき「ここ数年、毎年 Advent Calendar 書いてるな、今年どうすっかなー」と思いながら社内で様子を伺っていたところ、なかなか企業 Advent Calendar をやる気配がない。

「これは...やっていくしかない」と思い、試しに「弊社は企業 Advent Calendar 書かないんですか??」とプロダクトチーム各位を煽ったところ、

 

 

ということで、言い出しっぺなので、責任をもって1日目の記事を書きます。

 

どういう人向けの記事か

本記事は、人事や総務、営業、サポートやQA、その他諸々...の仕事でエンジニアと仲良くなりたい、すべての人が対象です。

エンジニアの人たちは、普段からエンジニア文化というものを共通言語として共有している印象を持っています。そういう文化に非エンジニアの人が触れてみるのは、仕事如何にかかわらず、意思疎通やコミュニケーションをよりスムーズにするものだと思うのです。

そこで、ここでは実際にエンジニアの方からオススメされた本を中心に、非エンジニアの人が読んだらよさそうと思った本を紹介します。 

(ちなみに書いている私自身はサポート職の人間であり、国文学専攻の典型的文系であって技術職の人間ではないので、ちゃんと「私でも読める本」をチョイスしています。 )

 

 

1. 文系でも知っておきたいプログラミングとプログラマーのこと

まさにこの記事のためにあるんじゃないかというタイトル。

この本はプログラマで(も?)ある清水亮さんが、文系*1の人に向けて書いたプログラミング、プログラマについての本です。

局所的に著者の独断と偏見なところもありますが、ごく「わかりやすい」感じでプログラミングとプログラマのことが書かれているので、読みやすいです。

所々「これはひどいw」というイラスト*2なども出てきますが、恐らくそれ込みで楽しむスタンスのものなのだと思います。

清水さん自身が出身だからか、未踏*3の話などにも触れられていて、平たく広くやさしくプログラミング、プログラマについて知ることができると思います。

 

文系でも知っておきたいプログラミングとプログラマーのこと

文系でも知っておきたいプログラミングとプログラマーのこと

 

 

2. カッコウはコンピュータに卵を産む

ハッカー」という言葉を世に広めた本として有名な、ノンフィクション小説。

著者のクリフォード・ストールが天文学研究のかたわら、研究所の新米システム管理者となった際に、システム上の使用料金が合わないことから調査を開始し、クラッカーの存在に気付いて動向を監視しながら検挙に追い込むという、まさに「事実は小説よりも奇なり」という本。

時代は1986年で、天文畑のストールが FORTRAN で書いたコードを他のプログラマが C に書き換える場面があったり、クラッカーが発見したバグがリチャード・ストールマンの作ったエディタ(GNU-Emacs)でありストールマンオープンソース思想(情報は万人の財産であるべきである)について不意に触れられたりと、物語自体のおもしろさも相まって、実話に沿ってワクワクドキドキしながらプログラミングやプログラマの歴史の一端に触れることができます。

 

カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉

カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉

 

 

3. ヘルシープログラマ

プログラマ向けに、プログラミングを楽しく続けるための健康法を書いた本です。

が、プログラマの仕事環境を整えるのはプログラマだけでなく、会社の人事や総務の方たちも大いに関係してくると思うので、そういう職種の方をはじめ、デスクワークをするすべての職種のひとが読むといい本だと思います。

 

ヘルシープログラマ ―プログラミングを楽しく続けるための健康Hack

ヘルシープログラマ ―プログラミングを楽しく続けるための健康Hack

 

 

4. プログラマが知るべき97のこと

 優秀なプログラマたちがそれぞれ「大切だと思っていること」を集めた本です。

普段、プログラマがどんなことを大切だと思ってプログラムや仕事をしているのか、少しだけ触れられるかもしれません。

プログラマ向けの本なので、内容はもちろん分からない部分もありますが、じゃあ我々非エンジニアには関係ないかというと、決してそういうわけではありません。

たとえば「[58] テスト担当者はプログラマの友人」や、「[64] プロのプログラマとは?」、「[87] プログラマとテスターが協力してできること」などは、QA(品質保証)チームの人が読めば興味深く思うだろうし、逆にプログラマを知ることでどのようにコミュニケーションしていったらよいだろうかと、より具体的に考えるきっかけにもなるかもしれません。

 

プログラマが知るべき97のこと

プログラマが知るべき97のこと

 

 

5.それがぼくには楽しかったから

エンジニア文化を知るにはオープンソースソフトウェア(OSS)について知るとよいかもしれません。

オープンソースは、ソースコードを広く一般に公開し、誰でも自由に扱ってよいとする考え方をもとに公開されているソフトウェアです。

本書は「Linux」を生み出したリーナス・トーバルズの本で、リーナスはなぜオープンソースでOSを公開したのか、その理由について本タイトル通りの理由を述べています。

オープンソースとは何なのか、なぜオープンにするのか。その恩恵に我々もあずかっているところなので、ぜひ OSS の世界を覗いてみてください。

 

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

 

 

6. アラン・ケイ

 パーソナルコンピューターの父と言われるアラン・ケイについての本。ケイ自身によるメッセージ、論文、それにまつわる資料などから構成される内容です。

ジョブズアラン・ケイのアイデアに多大なる影響を受けて Lisa、 Macintosh と開発したのは有名な話で、アラン・ケイの言葉として有名な「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」という言葉の凄みも、この本から彼の軌跡をたどることでその一端を垣間見ることができます。

 

アラン・ケイ (Ascii books)

アラン・ケイ (Ascii books)

 

 

 

7. ハッカーと画家

このブログではもう何度も紹介しているけど、よい本というのは何度紹介しても構わないものだと思うので、最後は「ハッカーと画家」で締めくくります。

ポール・グレアムのエッセイを本にしたもので、「DropboxAirbnb などを輩出した Y Combinator の設立者」と言うと、よりピンとくる人もいるかもしれません。

この本はハッカーの考えていることをハッカーでない人たちにも分かりやすく書いており、非エンジニアにもおすすめできます。この本を読んでみて、LISP に入門しだしたら多分もう言うことナシです。普通のやつらの上を行きましょう。

 

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

 

 

さいごに

なお、ここまで書いておいてアレですが、これらを読んだからといって絶対エンジニアと仲良くなれるというわけではないことを一応書き添えておきます*4

 

一口に「エンジニア」といっても一括りにカテゴライズできるものではないですし、多種多様なひとがいて当然なので、エンジニアの皆さんには非エンジニア向けの本で「自分ならこの本おすすめするよ〜」とか「あの本が入ってねーじゃねぇか!」とかあれば、ぜひ教えてほしいです。

ちなみに、エンジニアである夫にも「エンジニアと仲良くなれる本を紹介してほしいんだけど!」と聞いてみたところ、以下の回答があったので最後に紹介しておきますね。

 

 

 

そんなものはない。逃げろ。

 

 

以上、「エンジニアと仲良くなるために非エンジニアが読むといいかもしれない本7選」でした。 

Origami Advent Calendar 2日目は、nozaq さんによるgRPCについての記事です。お楽しみに!

 

 < 採用情報 >

 

*1:非エンジニアを指してる?

*2:※イメージです、的なやつ

*3:経済産業省情報処理推進機構IPA)を通じて2000年度から行っている「未踏ソフトウェア創造事業」。清水さんは未踏で天才プログラマーに認定された。現在は清水さんが認定された方の未踏は事業仕分けされ、ユースのみとなっている。

*4:仲良くなりたいという気持ちがたぶん大事!

はてなブログにまつわる5つのこと

はてなブログが5周年だそうで「はてなブロガーに5つの質問」というキャンペーンをやっているので、質問に答えます。

 

1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか?

 夫(当時はまだ恋人)が当時はてなで働いており、リリース時のブログ開設招待がきたのではじめたというような流れだったと記憶しています。 

2.ブログ名の由来を教えて!

本を読むので、読書メモ用のブログにしようと思い「本のこと」を書こうと思ったのと、自分の感じたり考えたことを書こうと思ったので、「本トのこと。」 にしました。

ちなみに、本のことはこの頃めっきり書いていません。

3.自分のブログで一番オススメの記事

 一番を決めるのは、本当にむずかしい。

はてブが一番ついた記事ということで挙げれば、


印象に残っている記事は、


気に入っている記事は、


4.はてなブログを書いていて良かったこと・気づいたこと

書くことによって自分の思考の整理になるので、ブログ書いてなかったら漠然と言語化できずに悶々としていたこととか結構あったかなと思う。

書くことで「自分はこういう人間なんだ」というのをまざまざと思い知らされるというか。 

5.はてなブログに一言

 5周年おめでとうございます。これからもはてなブログと一緒に成長しながら年齢を重ねられることは、私にとってとてもしあわせなことだと感じます。

 

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

誰とでもコミュニケーションしたいわけじゃない

「社内の人同士、もっと仲良くなれるようコミュニケーションできたらいいなと思っているのですが、以前の会社とかではどんな風にコミュニケーションってされてましたか?」

会社のコーポレート担当(?)の方にそんな質問をされて、これまでのコミュニケーションについての記憶を掘り返した。

「以前の会社だと、例えば社員同士のブログやSNSアカウントを知っていて、ゆるく繋がりながらどんなことを発信しているかなど、なんとなくその人の人となりを知れる文化があったのは結構よかったですね」

そう言うと、その場にいた同僚たちから揃って「エーッ!ブログ見られるとかヤなんだけど!」という反応をいただいて、自分の中では当たり前だったことに対して、そう思う人がいるという発想がなかったので逆に新鮮に思ったりした。

「ブログもいいけど、私はやっぱ直接顔と顔を合わせてコミュニケーションするのが、いちばん仲良くなれると思ってる派なんですよね」とコーポレート担当の人が言っていて、実際明るく人好きのする雰囲気のある方なので、対面コミュニケーションが得意なのもあり、そうなのだろうと思った。

「でも前情報もなく、とりあえず人だけがいて、はいコミュニケーションしてください!だと、とっかかりも難しく対面コミュニケーションが得意じゃない人は困ると思うんですよね」

「...なるほどー。私は対面でのコミュニケーションがいいと思っているから、あまりそういう風に考えたことがなかったですけど、たしかにそういう人もいるかもですね」といった感じでその話は終わった。

この会話をした時に、私がとっさに思ったのは、「そもそも全員とそんなにコミュニケーションを取って仲良くする必要があるのだろうか」だった。

正しく意図を説明すると、これは水を差したいわけでも、仲良くしたくないわけでもなく(私は大人なのでさすがに口にはしなかったけど)ただ多様性を求め尊重する会社の中で「仲良くすることが最高に決まっている」という前提に立った問いに対して、単純に互いの距離感を尊重して「人と仲良くする、あるいはしない、という選択の自由」という視点もあってもいいんじゃないか、と思った。

 

人とコミュニケートすることは、多かれ少なかれエネルギーの要ることだと思う。それに、会社かどうかにかかわらず、人はそんなに誰とでもコミュニケーションしたいものなのだろうかとも思う。私は、いつなんどき誰とでもコミュニケーションしたいわけではない。

人とコミュニケーションするとき、その内容や質によって対面のほうがよいものもあれば、ブログやSNSやその他のツールなどが適切な場合もあると思う。友達みたいに付き合いたい人もいれば、ビジネスライクに割り切って物事を進めたい人もいるだろう。そもそもどう頑張っても仲良くなれない人だっていてもおかしくない。

それらを尊重し、丁度いい温度感でコミュニケーションするには、どうやらコミュニケーション手段や程度の最適解が一つではないという前提を持っていたほうがよさそうだ。

先日、仕事関連の勉強会に行った際に、主催者の方が「同じ職種の人同士、情報交換しながら、つながりを持って仲間として交流できる場がほしかった(ので作りました)」と仰っていて、こういう場をありがたいと思う反面、何度か勉強会に参加した私個人の感想として「私はとくに同じ職種ということを理由に率先して懇親したいと思っていない」ということに気づいてしまって、我ながらびっくりしてしまった。

学生時代、同級生に「今日から友達になろう!」なんて言われて「"今日から友達"ってなんだよ」って思っていた過去の体験がなんとなくフラッシュバックして、精製されたコミュニケーションの場というものに同一の人工的な匂いを感じて、いけないのかもしれない。

なんとなく会話はしてみるけど、結局その場だけのあいさつで終わるだろうなという人だと、結局何度コミュニケーションを重ねたとしてもお互いどこまでいっても表面的な付き合いにしかならないと思う。大人なのでそういう付き合い方もできなくはないが、決して歓迎するものではない。

学生時代、同じクラスの人同士が必ずしもみんな仲良しだったわけでないように、仲良くなる人とはちょっとの会話でも仲良くなるし、そうじゃない人とはどう頑張ってもそうなんないし。社会に出てまで外部要因による意図的なコミュニケーションが一定量発生することは、(少なくとも私にとっては)必ずしも心地のよいものではないようだ。

どの場面においても、快適な方法と程度を計りつつのコミュニケーション環境が望ましそうだけど、それを育むのはなかなか難しそうだなぁとぼんやり考えた。

 

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